京都行き

京都行き近づく最近は、体調もまぁまぁで。しかし、留学以来「おなか」は私のウィークポイントになってしまったようだ。食生活の変化についていけないのか。

テレビばかり見ているので、アナウンサーやタレントの日本語の乱れが非常に気になる。一番驚いたのは、何かの殺人事件の報道で「○○さんは偶然現場に居合わせたことが幸いしてこの事件に巻き込まれた」とアナウンサーが言っていたこと。ニュースを読むぐらいだから、新人ではないだろうし、原稿が間違っていたとしても瞬時に訂正ぐらいできるだろう。それから、スマップの中居くんの名前がテロップで「中井」になってたりもする。人の名前を間違えるなんて失礼千万だ。

当然抗議の電話が来るのだろうが、私たちが共通に了解しているはずの日本語をいちいち訂正するなんて変な話だ。フランスと比べれば思うことだが、(古語ではなく現代語としての)日本語を勉強する時間が圧倒的に少ない。フランスは自分の言語を守るのに努力を惜しまない。一方日本語では、時制の数が少なく文法が習得しやすいせいもあるだろうが、国語の授業で「この動詞は、あの動詞より格調高い」「この動詞は書き言葉では使わない」という個々の言葉の用法やレベルをその都度教えることはない。本を読んだり、ニュースを聞いたりするうちに経験で学ぶことが多い。

「美しい日本語を使え」とマスコミの人間に言いたいわけではないが、少なくとも私にとっては分かりにくい日本語が増えたような気がする。日本人の間では「日本語」が共通理解の基盤となっている、という前提自体もう幻想なのかなと思う。