Pratiques journalistiques et spheres mediatiques en France

という授業を取っている。フランスのニュースを扱う授業かと思って取ったのだけど、メディアや媒体そのものについて話されることが多い。どの雑誌はどこのグループに買収されている、あの出版社の社長はサルコジと仲が良い、○○という雑誌は日本で言うと○○みたいなもの、とかとか。

とはいえ、フランスの雑誌が簡単に手に入る環境にあるわけではないので、「La Tribuneは左だ」「Point de Vueは女性自身みたいな感じ」「L'Expansionはまじめな経済誌でちょっと退屈」なんていうプチうんちくを手に入れた所で、「でも、読んだことないけどね」ってことになる。うんちくなので、あまり生きた知識にはならない。

自分も大学のときメディアについて勉強していたけど、その頃を思うと、メディアという「入れ物」そのものに終始しがちだったなぁ、と思う。卒論でも映画やドラマをたくさん引用したけど、実際すべての中身をみたわけじゃないもんね。メディアの中身に没入するのはよろしくないけど、入れ物について話すだけでは、ただの「聞いた話」になってしまって、面白くない。

「20代後半、習い事:フランス語」というと、最近ますます「ただのフランス好き」と思われているようで不安。ただのフランス好きには違いないけど、「フランス好き」のイメージが若干イタイことも知っているのでね。。フランスのメディアについての「うんちく」を手にしただけで、「フランス通」を気取る大人にはならないようにしよう、とそんなことを思った。