『L'OPERA DE QUAT'SOUS』

昨日の夜、TNSというストラスにある国立のオペラ劇場にてオペラの観劇会がありました。Civilizationの授業の一環として、『L'OPERA DE QUAT'SOUS(三文オペラ)』を見ました。
宝塚やアイドルもののミュージカルなどサブカル的スペクタクルを除けば、王道かつクラシックなオペラやバレエは毛嫌いしていた私でした。
でも、この作品はそんな感じのオペラとは全く異なる作品でした。
しかし、『三文オペラ』なる作品は、社会主義的思想を抱くブレヒトさんによるものらしく、それを考えれば、煌びやかで豪華なオペラなわけないよね。。。舞台はスラム、基本は喜劇で、最後は、はちゃめちゃなハッピーエンド。
音楽はジャジーで、どこかキャバレー風。編成(これは問題だと思うけど)も、シンセ、クラシックギター、弦ベ、テナーサックス、ラッパ、ボーン各一人ずつで、絢爛豪華なオーケストラ音楽とはかけ離れたものでした。
率直に言って、音楽は「う〜ん」って感じ。シンセ中心の音作りはどこかちゃっちく、楽器同士のアンサンブルができていなかった。でも、トランペットの音は綺麗だったよ。サックスはうちの団の人の方が上手いね。オケピ小さいなら、ピアノを舞台上に上げて、管を増やせばいいのにと思いました。もしくは、管だけでも8人いれば十分な音は作れるんだから、シンセに逃げるのはやめようよ、と(もともとシンセが指定された曲なのかな?)。曲自体はどれも楽しかったので、そこがとても残念。


楽器で思い出した。2回生のとき、パンキョーで物理学基礎論を取ってたんだよね。その授業で、息を使う楽器では、管の中がカオスとなって、音が出る、だから、吹奏楽の音は無限に多様だと習った。じゃ〜トランペットはブラックボックスか?物理は分からないけど、今なら、実感として、分かります。