みかん、ではない。ストラスにある本をそろそろ日本に送り返すため、読んでいない本を全部読んでしまわなければいけない。
というわけで、今回の旅のお供は読みかけだった『燃えよ剣』(司馬遼太郎著)。
土方歳三の半生を描いた歴史小説である。ちょうど日本で大河ドラマ『新撰組』が始まったとき買ったものだ。ドラマを見た後ではどうしても浮かんでくる顔がドラマのキャストになってしまう。ドラマの方とオーバーラップして、最後あたりは涙目だった。
マンハイム−カールスルエ間の車中、東洋人が半泣きで本を熟読している姿は相当異様だったに違いない。