ホテル

京都最後の2日間はホテル住まいだったわけで。それに乗じて、なぜか私の隣には、「京都はいいね〜」と私より京都を満喫している母がいるわけで。

夕飯に、この旅でお世話になった友人を呼んで中華料理を食べた。友人は文化面において相当にキャパのお広い方なので、母のわけわからん博物館トークに付き合ってくれていた。うちの母は大喜びで、イノダのコーヒー、両面染め(これがポイントらしい)の手ぬぐい、れんこん餅etcをお土産として友人に持たせ、それで一番嬉しそうだったのは誰あろう、うちの母だったのである。

私と友人はそのあとホテルの最上階のラウンジで一杯飲み、そのまま別れた。私が部屋に戻ると、母はこれまた嬉しそうに、「いや〜○子さんは今まで会った中で一番だね〜」とキャバクラ帰りのサラリーマンみたいな事を言っていた。ていうか、お前の友達ではないだろう。それ以前に、私の友達に勝手にランキングをつけるな…

果たして本当に友人が楽しんでくれたのかは謎である。娘の友人と仲良くする、という大迷惑な趣味も母には謹んでもらいたいものである。