警察のお世話に

時計出てきました。交番に聞いたら、川端に移送されたものの、ある、らしい。というわけで、そっこーで川端署へ。遺失物係。あったあった、よかったよかった。オレンジのベビーG。これこれ。

でね、拾ってくれた人へのお礼は「義務」らしいのよ。一筆誓願書を書かされた。「拾った方がお礼をご希望ですので」と言われると、感謝心も半減ですな。直接会って、拾得者から「預かり証」*1の写しを貰うのと引き替えに、お礼をせよ、と。お礼=遺失物の2割−5割。

って、ここまでシステム化されるとげんなり。「ありがたや」の気持ちも「めんどくさっ!!!」に変わる。公権力が入ってきて良いことはないね。見知らぬ人にお互い住所も電話番号も知られて、向こうさんもイヤでしょうに。ていうか、知らない人に「お礼をしたいので、会いましょう」と言われても、向こうだってめんどくさいでしょ。

持ち主が現れなかったら、私の時計も拾った方のものになるので、「預かり証」とゆうものも必要になるのだろうけど、「まず電話して」「直接会って」「お礼は現金ではなく」「遺失物の2割−5割の価格で」と言われると、感謝の気持ちもシラケます。野暮だね、警察。

「時計の値段は分からない」と言うと、最終的には「常識の範囲で」といわれたが、彼女はいつもこの「常識」について頭を悩ますらしい。「とはいっても、向こうとあなたの常識が違うこともありますでしょ。私はいつもそれで悩むんですよ。もぅそこは『出てきて良かった、嬉しい!』という気持ちをお礼に込めてください」と。

遺失物係は、遺失者と拾得者の間のお礼金を巡る適正価格*2について、日々考えるのだ。

*1:拾得者が、遺失物の仮所有者になるのか。

*2:卒論が書けそう。