IIEFが…

akiko642005-01-12


ストラスに来てすぐに始まったフランス語の授業が、終わります。最初の頃は、なんだか分からぬうちにテストを受けさせられ、クラスを分けられ、日本人だけのクラスから、他国の留学生と混合のクラスへ移り、こんなにフランス語漬けで良いのだろうかと思うくらいの毎日でした。他の留学生とも仲良くなってきた時期だけに、寂しさが募ります。来週からは、また日本人だけのクラスに戻ります。私のフランス語は果たしてましになっているのだろうか。疑問だ。何はともあれ、私たちも留学の折り返し地点に来たということかしら。

こちらに来てから、IIEFでフランス語を学び、日仏でフランスやヨーロッパの政治、歴史、文化について勉強してきたわけなのですが、この4ヶ月間、とてもゆっくり時間が過ぎているような気がします。ずっとここに住んでいたような気がするし、自分が日本でどんなふうに暮らしていたか、もううまく思い出せない。日本や自分の住んでいた町が随分遠くに感じられて、「暮らしていた」っていうリアリティもあまりない。日本に帰国したとしても、やっぱりちょっと全てが違うんだろうな、ここに来る前とは。留学前は留学の方が夢みたいで、京都の暮らしの方が現実そのものだったけど、今となっては、「日本」が夢の中だよ、本当いろんな意味で。(だって、日本のバラエティとかドラマとかちっとも見れないし…泣)

パンもバターもAuchanの味に慣れてしまってるし、Nutellaが無いとつまらないし、米ではなくフリットが主食の学食は当たり前。逆にこちらで食べる味噌汁の味は、「懐かしい」より「何か違う…?」って感じ(食材が違うから?)。味覚もそうなんだから、色んなものに対する感覚が少しずつずれて行くんだろうね。フランス化して行くより、難民化していくというか…言語にしても然り。

友人と共に夕飯を囲み、「こっちってバターめっちゃ美味しくない?」と話しながらも、日本のバターの味を思い出せなくなっている私でした。