『刺青』

若尾文子主演『刺青』を観に行きました。フランスでは古い邦画をよく上映していて、日本ではめったにスクリーンで見れないものも見ることが出来ます。チューターがお勧めということで、今日は『刺青』を観ました。

感想。若尾文子かわいい!!日本にも「セクシー」があったんだなぁと感心しました。というのも、日本のテレビ界には「こびる」女優やアイドルは沢山いるのに、いやらしいのではなく、色っぽいという意味でセクシーな女優さんがいないなぁと、つねづね思っていたのですよ。若尾文子には、ブリトニーやマドンナのアメリカ的セクシーとも違う、日本の湿度を感じさせられるようなセクシーさがあって、まずそれに感動。芸者の着物も、着くずし方もとても可愛かった。

これは日本映画の黄金時代に多発された娯楽映画の一つだと思う。芸術作品としての渾身の映画というのではなくて。そして、日本の娯楽映画ってやたら切ったり切られたり、殺したり殺されたりっていうのが多い。日本人の感覚として「死」はありがちな解決方法だし、だからって、重い映画だなとは思わない。まさに「斬りあい」が娯楽になっていて。この映画では、最終的に主要人物が全員死んでしまいました(;−_−)フランス人はこういうのをどう感じるんだろうね。私たちと同じように単純な娯楽と考えるのかな。

今の邦画にはなかなか無いものが見れて、面白かった☆邦画いいねぇ。来週は'8 femmes'見に行きま〜す。