久々に

渋谷行った。銀行口座を閉めるというどうしようもない用事だったけど、一人だったし、渋谷をぶらぶらしてみることにした。しかし、一人で歩いて初めて気づく。私はまるで渋谷の地理が分からない。いつも友達に連れて行ってもらうので、一人になってみるとLoftにさえたどり着けない。スペイン坂など、もはや遠い記憶の底に霞がかっている。

肝心の銀行にしても、一人で2−3回は行ったことがあるはずなのに、たどり着けず道玄坂を行ったり来たり。とうとう根をあげ、交番に聞いてようやく見つけることが出来た。

ぶらぶらするうちに、ラブホ街や、バー街に迷い込んだり、偶然Loftを見つけたりと中々スリリングな散歩となった。

帰り、電車に乗ろうとハチ公前を通り過ぎると、お揃いのパーカーを着たおじさんおばさんの集団がたむろしていた。青いのろしには「ハチ公パトロール」とある。夏休みなので、子供たちが夜遅くまで遊ばないように見回るのだろう。しかし、お揃いのパーカーの背には青地に白で「全青少年の確保」の文字が。夏休みの青少年は、もはや人家を襲う迷惑ニホンザル並みの扱いらしい。若者は何人たりとも夜の渋谷にいるべからず、なのか。