2011年06月22日のツイート

散歩@5区

今日から2週間の春休みです。花も今週の陽気で一気に咲き始めているし、良い季節だね。私は旅行行かずにパリに残るけれども、たぶん今が一番パリが美しい季節だと思う。

陽気が良いので、毎日映画見たり外食したりしたいんだけど、お金はないのよね。お金を使わずにどうやって楽しもうかと考えて、思いついたのが散歩。

「ムフタルの先のカルティエ・ラタン」に行く道が分かったので、今日は5区に向かってひたすら歩いてみた。20時くらいから歩き始めたので、レストラン以外はもう全部しまっていて、何も買うわけでなく、何を食べるわけでなく、ただただ歩くだけ。ムフタルのレストラン街を抜けると、エコール・ポリテクニックの小さな広場にでる。このあたりは、藤がたくさん咲いててキレイ。桜が散り始める頃に、藤が咲き始めるんだね。知らなかったよ。

若干道に迷いながら、ジュシュー駅に到着し、メトロに乗った。植物園を歩いて横切っても良かったんだけど、時間が遅かったので、何となく危険かと思い、メトロに逃げてしまった。

しかし、メトロの駅で自動販売機に回し蹴りしてる若者の集団を見て、「あ〜もともと安全なとこなんて無いんだわ」と気づいた。1ユーロかそこそこの物が、買えないわけじゃないだろうに。どうして、そうやっていたずらに物を壊そうとするのか...どう良心的に解釈しても、こういう類いの行動は全然理解できない。苦しんでても、悩んでても、不満があっても、自動販売機に回し蹴り以外の方法があるだろう。

お家に帰ってきて、21時すぎ。1時間ちょっとの散歩でした。1時間の散歩の間に、小さな映画館を3個くらいつけた。ストラスブールにはOdyséeっていう古い映画をメインにしてる映画館があったんだけど、パリに来て古い映画あまり見てなかったから、ここに通おうかな。

パリの春休みの過ごし方としては、地味かしら。


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MBAプログラム

大学院での6ヶ月の講義期間が終わろうとしている。「勉強したい」と日本からやってきた割には、口ほどにもないな、という感じで、喜んで勉強してきたとはとても言えない。しんどいものはしんどいし。

正直、6ヶ月では全然足りないと思う。でも、逆にこれ以上大学院での勉強を続けていると、実地に戻れるのかはどんどん不安になってくる。今でさえ、働いていた感覚を忘れてきてる。勉強していることも実際に使えるのかな〜と不安になる。

実際に使えるレベルにするのに本当は2年(MBAは通常2年)かかるとしたら、このプログラムは「入門編」であって、やっぱりどうしたって勉強し続けないと仕事では結実しないんじゃないかとも思う。

というわけで、これから始まるインターンシップ中も、その後日本に帰っても、何かの方法を使って、勉強はし続けようと思うわけです。せめてファイナンスだけでも。

ところで、上司や先輩に「勉強」の話をすると「勉強(だけ)じゃないんだよな〜」って言われることが多い。どういうことなのかしら?未だによく分かってない。

経済と政治と企業。

MBAの勉強すればするほど、企業経営っていうのは、経済と政治と切り離せないものなんだなーと思う。2冊読んだので備忘のため書評。


ハーバードの「世界を動かす授業」 ビジネスエリートが学ぶグローバル経済の読み解き方

ハーバードの「世界を動かす授業」 ビジネスエリートが学ぶグローバル経済の読み解き方


日本、中国、シンガポールなどの戦略を比較しつつ、それぞれの問題点を明らかにしていく。資源に乏しい日本が、いかにして世界第2位の経済大国になったか。そこには、経済、政治、企業経営の三位一体となった戦略があった。一方、現在に目を転じてみると、中国やシンガポールが外国企業からの直接投資に対して開かれていて、海外の技術やノウハウを積極的に取り込んでいるのに対して、日本は税制や法制度の面で旨味がなく、海外企業にとって敷居の高い国になってしまっている。例えば、ハーバードビジネススクールの分校は、中国には「ある」が日本には「ない」。結果、グローバルスタンダードを間近に感じる事のできない日本では、一層のガラパゴス化が進んでしまう。

Amazonなんかの書評にあるとおり、翻訳がいけてない。。。たまに「誤訳?」というのもちらほら。ただ、内容としては面白いし、企業の国家に対する責任を考える材料になった。日本の企業は日本に対して何ができるんだろうか、今のダメ日本を変えることはできるんだろうか、と。



日本の政治(=国家戦略)と企業経営がうまくマッチして、経済をぐいぐい引っ張っていたのが、高度経済成長期で、戦略なくなんとなくもうかってしまったのがバブル期。バブル期の好景気が、高度経済成長期以降の戦略を根本的に考え直す機会を奪ってしまった、とな。今がどんだけやばい状況なのか、ということを、考え直すきっかけになった。

一方、著者の個人経験談が多いので、もうちょっと根拠となる情報を示しつつ、アカデミックに書いて欲しかった感がある。